福井方向から敦賀へ向かう場合、高度成長期以降は海岸道路、北陸自動車道、国道8号線など、いくつかの交通路ができましたが、それ以前はもっと内陸寄りの今庄を通るルートがメインでした。
一方、鉄道を考えると、北陸本線、現在はハピライン福井になっていますが、昔からの難所と言えば敦賀市と南条郡の間にある山です。1892年に福井、敦賀間が開業し、1962年に北陸トンネルが開通するまではより標高の高いところにあるトンネル群がその通り道となっていました。
現在はそのトンネル群は日本遺産に登録され、更にそこを通ることができるということで行ってきました。どこにあるのかは以下の地図で確認できると思いますが、アクセスする場合はやや難しい場所にあるので説明もしたいと思います。
アクセス
敦賀市内から国道476号線を山手方向に向かって約7kmほど行くと、前方に北陸自動車道があり、右カーブしている外側に鳥居が見えたら左折の準備です。山側から走ってくると全く判らないので注意が必要です。実は私も山側から来て入り口を見つけることができず、敦賀市内までそのまま行ってしまいました。
最初の写真、敦賀市内から来ると入り口は左側、2枚の案内板が見えます。最後の写真は入り口付近から来た道を振り返ってみたものですが、右カーブ外側に赤い鳥居があるのでそれが目印です。



今庄方向からの写真は撮ってないのでGoogleMapで説明します。国道476号線から県道207号線の今庄杉津線をそのまま行くと、山中トンネルに行くことができます。
様子諸々

敦賀市側から行くと最初のトンネルです。信号があり、待ち時間は5分とあります。トンネル自体はそれほど長くはないのですが、ゆっくり数台が通過する時間を考えてあるようです。
なお、全てのトンネルは幅員が列車分、単線なので車のすれ違いはできません。二輪車なら問題はありません。それと、照明がないのでヘッドライト点灯は必須です。
向こうが見えないトンネルもあれば以下のような短いものもあります。




全て確認したわけではありませんが、トンネルには左の写真のようなプレートが埋め込まれていて、遺産登録されていることがわかります。
面白いことに杉津PAの山側を通るのでPAを利用することができます。敦賀側から杉津辺りまでは北陸自動車道と並走していて、敦賀湾も遠望することができます。
30年以上前、国道8号線から道を登りここへ来たことがあります。当時はなんでこんな山中に道があってトンネルがあるのだろうという不思議な気持ちでしたが、まさか旧北陸トンネル群の一部だったとは知りませんでした。
以下は山中トンネルで、一番北側、今庄寄りです。スイッチバックの跡がわかる場所です。当時の様子は見たことがないので、せいぜい想像するしかありませんが、実際に見たら感動するのではと予想します。
なお、2025年7月現在、平日は工事のためこのトンネルは通れないようです。もし全トンネルを走破したい方は事前に調べるとよいでしょう。


盛夏の元、車の窓全開で駆け抜けたこの場所はいい想い出になりました。途中、歩いている男性がいて聴くと、全部歩いているとのこと。20km以上はあるでしょう。それも楽しいと想像しました。
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