旧鶴来町は白山市の山寄り中央にあり、2005年に合併してから20年経った今でも見どころある町となっています。一級河川の手取川は平野で扇状地となり、金沢市から小松市付近までの広範囲を覆っています。その扇状地の始まりが旧鶴来町です。
石川県でも一番面積が広い市であり、海岸から山、つまり日本海から白山山頂まで全て白山市です。撮影スポットとしては全域に散らばっていますが、旧鶴来町と限定して考えると西は石川総線の鶴来駅付近、南は手取川、東は道の駅しらやまさん、北は狭いですがパーク獅子吼のエリアです。
今回は買い物できる中心部付近から白山比咩神社を経て樹木公園まで散歩撮影しました。以下にリンクを置いておきます。
上に示した中央あたりから出発です。この辺りは商店街で賑やかです。観光客もちらほら見かけます。
記:訪れたのは2回目であり、紹介する様子は2022年と2025年の3月のものが混在しています。画像多いので注意。



鶴来別院付近です。メイン通りから一歩入った場所なので静かな場所です。やや細い裏路地を歩くと目の高さにいろんなものが飛び込んできて良い被写体になります。



飲食店、酒造元、営業中かどうかはわからないビジネスホテルなど、都会ではないこういう静かな町並みをスナップ撮影していると町中散歩というよりも何か自分に問いかけているような登山をしている気持になります。



左の雛人形は横町うらら館という休憩所に入ったときに見つけたものです。本屋さんはもう50年以上営業していると聴いています。ところで真ん中の写真、数年前のものですが、肉屋さんの建物は2025年4月現在、通りかかったらもうなくなっていました。平地にしてあり、今後何が建つのか、それともそのままなのか興味があります。これは一例ですが、何でもない写真でも「あのときはこんな風景だったな」と思わせる一枚は撮って良かったなと感じます。






歩いた道は昭和の時代、いやもっと昔からありますが、私が初めて通ったのは平成になってからです。当時の写真はネガフィルムで撮影してありますが、その頃と較べても様変わりしています。商店だったところがもうやめていたり建物自体を壊してあったりします。それでもその残った建物を見ていると商店として営業していた頃の様子を想像できます。



この辺りで町八家具と言えば桐箪笥を思い浮かべます。現在では桐箪笥の需要はどうなんでしょうか。通りを歩きながら店内を見るといろんな家具があります。一度は入ろうと思いますがなかなか機会がありません。
国道157号線を走っていると赤いm8という文字が目立ちます。いつからだろうか。10年前、いや20年前。町八=m8ということでしょうか。



歩いて行くと時折右手に用水が見えます。七ヵ用水です。手取川のこのあたりから南北にいくつかの用水が枝分かれしています。真ん中の写真について、ちょっとわかりにくいかもしれませんが道路と様子の間に道があり、それが低くなっています。通りながら何故だろうと考えると、おそらくここから船か何かを出していたとすると納得できます。フェンスがなく、船が来たら容易に乗ることができそうです。それか木材の運搬用。この推測、誰にも聴いたことはありませんが、おそらく当たり(笑)



更に山手方向へ歩くと古宮公園に辿り着きます。また加賀一の宮駅もその横にあります。2009年に廃線となっていますが、中へは入ることができます。裏の線路跡には電車止めもあります。
もともとこの路線、40年程前までは白山下駅まで行っていたらしく、この加賀一の宮駅から白山方向をよく見るとその後があります。現在はキャニオンロードという自転車道になっていて通ることができます。自転車で通ったことがありますが手取川沿いの自然の中を気持ちよく行くことができました。また風景も良く、撮影スポットもあちこちあります。
さてここまでは町中の様子ですが、以降山側へ行きます。






加賀一の宮駅を右手にやや進むと左側はしらやまさんです。表参道からどんどん登っていくと神社に到着します。木漏れ日がある参道を静かに行くのはなかなか心が落ち着きます。3月なので参道から見える先には残雪がありました。



白山比咩神社を抜け、山側に行くと道路があります。現在、道の駅しらやまさんがある国道157号線は40年以上前までは無く、この道路がそうでした。当然、こんな場所にしては立派な規格の道路です。やや高台を走っているので手取川方向を見ると国道、川、そして町並みが見えます。そう周りを見渡しながら歩いて行くと樹木公園の入り口に到着です。






ここは名称のように単なる公園ではなく、芝生の広がるところもあれば梅、椿、森林もあるといういろんな楽しみ方ができる場所でもあります。運動不足解消にも打ってつけで、山裾に広がるこの公園は結構アップダウンがあり、その気になれば大袈裟かもしれませんが軽登山並みのことは可能です。
白山比咩神社あたりで残雪があることでこの樹木公園では更に雪の量が多かったです。割と上のほうに梅林があるのでそこへも行きましたが、固い積雪が20センチくらいあり、まだ蕾でした。今年は遅いようです。
次の写真は2022年秋のものです。春の緑もいいですが、晩秋の紅葉もおすすめです。






いろんな木々があり、何の木だろうと視線を根元に移すと名札もあります。ここの木の名前を半分以上応えられたら植物博士でしょうか。なお、最後の写真は公園横にあるイワナの料理店の看板です。なぜ二重丸なのかはわかりませんが、結構目立つので撮ってみました。
この近辺、実はもっと被写体としては面白いものがあり、ここでは紹介できませんでしたが、また追って撮りたいと思います。
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